October 12, 2008

重村智計先生の本 金正日の正体

原稿に追われているとドラマを見たり異分野の本を読みたくなるのは、いけない癖とは思いつつも、本屋で重村智計(としみつ)先生の「金正日の正体」(講談社現代新書)を購入。

私は現代朝鮮問題の専門家ではないので、重村先生の金正日総書記がすでに亡くなっているあるいは重病で意思決定ができず、北朝鮮指導部の集団指導体制になっているという説が正しいかは、よくわからない。

しかし、かつて小室直樹先生がソ連の崩壊を予測した時に、マスコミや学会は無視したが、現実は小室先生の言うようになった。

ちゃんとしたデータと分析に基づいていれば、その結果がいかに信じがたいものでも、それが正しいということはよくあることだ。このとき分析のプロセスが大事なことはいうまでもない。ただ、結果があたればよいというものではない。

さて、私は以下のことから重村先生の言っていることがある程度正しいと考えている。
その一つが、プリンセス天功(二代目引田天功)さんのことだ。重村先生はちゃんとそのことを説明している。

引田天功さんが北朝鮮に何度かイリュージョンをやりにいったあと、いろいろ不可思議なことがおきて、本人も身の危険を感じていたことが、テレビでも流れていたが、どうしてかというような詳しい背景がほとんど報道されていなかった。テレビの報道が中心で、それも彼女が単に金正日総書記に気に入られた程度であった。

その後、引田天功さんがアメリカの有名なハリウッド俳優と結婚するという話がでた。なんども記者会見までするのに、実際の相手は全く報道されなかった。ただ、それを非難するようなコメントもなく、不思議なことだなと思ってみていたが、私ですらこうした引田天功さんの芸能ネタが、北朝鮮がらみだとピーンときたが、それについて詳しく報道するマスコミはなかった。

今回、重村先生の本を読んでみて、少し背景がわかった。まだ本にできない内容も多いが、北朝鮮だけでなく、日本側の報道や学者のコメントもいろいろな思惑から出ているので、やはり自分の頭でよく考えなくてはいけない。日本のマスコミだって基本的に政府や権力のあるところの都合が悪いことは報道できないことをよく認識しなくてはいけない。

重村先生がいしいひさいち画伯と山本夏彦翁のファンとわかって、なるほどと思う。

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July 06, 2008

洞爺湖サミット

フランスのサルコジ大統領がG8にインドや中国を呼べと言っているらしい。大いに結構なことである。

ただし、むやみに多くしてもいけないので、ヨーロッパはEUとイギリス、ドイツぐらいにしてフランスはそのかわりさよならしてもらったらどうか。

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March 16, 2008

ソ連の思い出

 私もロシアという国を知る上で貴重な体験?をいくつかしていることを思い出した。私が子供のころBCL(BroadCastingListener:直訳すれば放送聴取者だが、なぜか当時海外短波放送を聞く人の意味になっていた)というのがはやっていた。

 今から思えばベリカード(Verifecation Card:ハムのQSLカードのようなもの)を集めるというコレクタ趣味と海外へのあこがれをミックスした家電業界の陰謀?だった気もするが(BCLについては語りだすと止まらないので、今日はやめておく)、とにかく海外の放送を聴きまくった。

 いろんな意味で当時の小学生に人気があったのが、北京放送、ラジオ韓国KBS、モスクワ放送であった。1970年代後半の北京放送は日中友好ムードでいっぱいで、あったが、それでも日本帝国主義批判はまだあった。ラジオ韓国はまだまだ韓国への偏見(遅れた非民主主義国家)が日本側にあり、それを「玄界灘に立つ虹」(だったか)という聴取者参加番組で一生懸命乗り越えようという涙ぐましい努力が放送する側にあったと思う。

 一方モスクワ放送はソ連政府のゆるぎない自信を反映してか、まったく北京放送やラジオ韓国のような「友好」なんていうような猫なで声はなく、独特の口調で延々とソ連の主張を繰り返していた。小学生の私も、これが共産圏のプロパガンダかと憤慨し、北方領土を返せとかいいながら、モスクワ放送の内容を友達とギャグにして面白がっていて、「モスクワ放送友の会」(だったか)にも入っていた。

 あるとき、詳しい理由は忘れたが、ちびっ子BCLがソ連大使館に招待されることになった。どちらかというとソビエト嫌いの両親はあまりいい顔をしなかったが、政治的に利用されるおそれはないと思ったのか、許可がでて、さらにそれでもあまりみっともないカッコをして大使館の人を驚かしてもいけないということで、半ズボンに吊りベルト、革靴という七五三以来のおめかしをして、子供だけで麻布狸穴(まみあな)のソ連大使館に向かった。

 いってみて分かったのは、日ソ親善の集いのような会で、私達子供は少数で、大使館関係者はもとより大人が多くひどく難しい話ばかりで、私達は退屈を極めていた。さすがにソ連大使館の人たちも悪いと思ったのか、お土産コーナーみたいなものを急遽設置して、子供達に自由に持っていくように案内してくれた。お菓子、写真集、カードやしおりのようなものもあったほかに、もうしわけなさそうに共産主義のイデオロギーの本も端っこにおいてあった(さすがにほしいという子供がいるはずもないと思っていたのだろう)。

 ところが、案に相違して、我々はこの共産主義の本の取り合いになったのだ。どうして取り合いになったのかはよく覚えていないが、とにかく子供の直感で、町の本屋には絶対置いていないし、親や先生もいい顔をしないようなものだから、かえってほしくなったのだ。

 我々が半狂乱になって本を奪い合いするものだから、ソ連大使館の人たちもびっくり、係りの人が急遽どこかから追加を運んでくる騒ぎになった。その間も「くれ~、くれ~」の大合唱で、日本の庶民の躾のなっていない子供の有様に本当にびっくりしていた様子であった。ソ連大使館の人たちは私達に「みなさんはここに書いてあることが本当にわかるのですか」といっていた。わかるはずもない。だけど珍しいものはほしいのである。帰りの電車の中でみんなで読んでみたがちんぷんかんぷん。案の定帰宅すると、没収・廃棄されてしまった。

 ただ、とにかく印象に残っているのは、当たり前だが、ソ連大使館のほとんどの人が普通のちゃんとした人間であったことがよーくわかったことだ。スパイの巣では(いたのかもしれないが)ではないことが、「くれ~、くれ~」騒ぎのあたふたした対応でなんとなくこちらにも伝わってきた。

 会に参加していた大人のおそらく親ソ派の日本の大人は、ニガニガしく私達を見ていて、最後阿鼻叫喚になってしまったこの謎の会は、成功とはいえなかったかもしれないが、私達こどもはあいかわらず「北方領土返還」といいつつも、モスクワ放送やソ連大使館に親しみを感じたのだから、もしこれが仕組まれたものであったとしたら、最高のプロパガンダになったのかもしれない。

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March 02, 2008

狐と狸と大統領

 小林和男氏の近著「狐と狸と大統領」を読了する。ロシア新大統領選出に向けてまさにグッドタイミングの出版だろう。「エルミタージュの緞帳」以来、小林さんの本は愛読している。

 ロシアというと怖い、閉鎖的、強権的というネガティブな印象を持つ人が多いだろう。私もたぶんそういった印象を持っていた日本人の一人である。小林さんの一連の著作を読んで、これはあまりにも偏向した印象であることを改めて思った。興味がある人は小林さんの著作を読んでほしい。

 小林さんはプーチン大統領の評価が高い。外交官の世界には「任地惚れ」という言葉があるから、NHK記者としてロシア生活が長かった小林さんの視点にはそうした傾向が多少なりともあるのかもしれない。

 しかし、それにしても小林さんの指摘することにはうなづける点が少なくない。私は最初にロシアに行ったとき、ちょうどエリティンからプーチンに変わった大統領選の時であった。選挙ポスターを是非見に行きたいと希望して行ってみたところ、プーチンさんのポスターは、なんとまあ実利的というか、本当に淡々とした比較的小さなポスターで浮ついたところは全く無かった。(当時はロシア語を全く読めなかったので、単なる印象だが…)

 エリティン大統領は憎めないところも多かったのだろうけれど、たいぶ困ったところもあるようだった(経済や社会の混乱)が、プーチン大統領はやるべきことはしっかりやるという印象だった。

 話変わって日ロの交流だが、ロシアの学者をもっと日本に呼んではどうかと思う。日本研究者も結構いるし、学者は経済的発展から非常に取り残されている。ムネオハウスもいいんだけれど、人的交流、それも日本おとくいの「文化的」っていうのはいいと思う。ロシアの日本研究も結構面白いものがあるから、もっと日本にそれが紹介されても良い気がする。

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April 23, 2006

竹島問題と日本人拉致問題

 竹島問題が、だいぶ紛糾していた。それにしても、今回のもめ方はなにか不自然だ。
海上保安庁も極秘に調査すればよいのに、わざと?リークした。

 韓国側も一歩も引かないようなスタンスでいたが、実際は妥協した。

 どうも、最初から落としどころがあったように思えてならない。

 それなのに、なぜか大激論?していたようだ。というか隠さずにわざと報道している気配がある。なぜか。この辺を外交の専門家に聞きたいのだが、実は竹島問題を話し合っていたのではないのではないか。こういうことはよくあるはずだ。貿易摩擦のはしり日米繊維交渉で、建前的に言われていた繊維の問題はごくわずかで、安全保障問題や沖縄返還が話しあわれていたという。

 では、竹島問題の裏で、何を緊密に話しあっていたか。以下は類推であるが、ちょうどその前後に韓国政府は北朝鮮とも「対話」を行っている。今回はじめて「拉北者」の問題も提起されたという。

 日本と韓国が密接に連携して対北朝鮮にあたるという図式は、北朝鮮から見れば、絶対に受け入れられないのである(建前としても)。

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June 12, 2005

やはりロシアはやや日本贔屓?

Южная Корея | Туры в Южную Корею(中略) - ORIENTAL DISCOVERY

どーもロシア人向けの旅行案内のホームページらしい。韓国を紹介しているのだが…。ちゃんと「日本海」(Sea of Japan)になっているじゃあーりませんか…。言うじゃなーい。

日本海という名前がついているからといって日本帝国の内海だなんて野望はありませんから。残念!

ちなみに、別にトンヘ(東海)でもいいのですが、私は。でもこういうのって元祖○○とか本家××の争いみたいでみっともないとは、思いませんか…?

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