重村智計先生の本 金正日の正体
原稿に追われているとドラマを見たり異分野の本を読みたくなるのは、いけない癖とは思いつつも、本屋で重村智計(としみつ)先生の「金正日の正体」(講談社現代新書)を購入。
私は現代朝鮮問題の専門家ではないので、重村先生の金正日総書記がすでに亡くなっているあるいは重病で意思決定ができず、北朝鮮指導部の集団指導体制になっているという説が正しいかは、よくわからない。
しかし、かつて小室直樹先生がソ連の崩壊を予測した時に、マスコミや学会は無視したが、現実は小室先生の言うようになった。
ちゃんとしたデータと分析に基づいていれば、その結果がいかに信じがたいものでも、それが正しいということはよくあることだ。このとき分析のプロセスが大事なことはいうまでもない。ただ、結果があたればよいというものではない。
さて、私は以下のことから重村先生の言っていることがある程度正しいと考えている。
その一つが、プリンセス天功(二代目引田天功)さんのことだ。重村先生はちゃんとそのことを説明している。
引田天功さんが北朝鮮に何度かイリュージョンをやりにいったあと、いろいろ不可思議なことがおきて、本人も身の危険を感じていたことが、テレビでも流れていたが、どうしてかというような詳しい背景がほとんど報道されていなかった。テレビの報道が中心で、それも彼女が単に金正日総書記に気に入られた程度であった。
その後、引田天功さんがアメリカの有名なハリウッド俳優と結婚するという話がでた。なんども記者会見までするのに、実際の相手は全く報道されなかった。ただ、それを非難するようなコメントもなく、不思議なことだなと思ってみていたが、私ですらこうした引田天功さんの芸能ネタが、北朝鮮がらみだとピーンときたが、それについて詳しく報道するマスコミはなかった。
今回、重村先生の本を読んでみて、少し背景がわかった。まだ本にできない内容も多いが、北朝鮮だけでなく、日本側の報道や学者のコメントもいろいろな思惑から出ているので、やはり自分の頭でよく考えなくてはいけない。日本のマスコミだって基本的に政府や権力のあるところの都合が悪いことは報道できないことをよく認識しなくてはいけない。
重村先生がいしいひさいち画伯と山本夏彦翁のファンとわかって、なるほどと思う。
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