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December 2017

December 31, 2017

アニメ クラシカロイドの効用 ワーグナーってこんな人?

子どもはピアノもやっているので、自分ももう一度音楽学びなおす気持ちで子どもやピアノの先生の話を聞いている。ピアノの理論や技術的なものは、子どもの先生が個人的にすごいのか、それとも日本のレベルがアップしているのか、自分が子どものころとは隔世の感がある。自分もこういう教え方をされたら違ったのかもしれない(でも、当時は嫌々やっていたから、先生の話を素直に聞けるはずもないか…)。

それでも、目からうろこの体験はいろいろあって、それはそれで人生まだまだ知らないこと、とくに知識だけではなく、体験や感覚から体得する世界は奥が深いなあと実感する今日この頃である。

さて、音楽に取り組む楽しさを思い出させてくれたものが、もう一つある。ウチの子どもがはまっているNHKアニメクラシカロイドだ。今一設定が、ハチャメチャで理解不能の部分が多いのが難であるが…。クラシカロイドは、「ムジーク」という超能力的な特殊能力を発揮する楽聖と同じ名前で、生前の記憶をもったアンドロイドだが、リストやチャイコフスキーが女性だったり、ドボルザークにいたってはなぜか「コビトカバ」、ワーグナーは少年だったりする。ここらへんは、「闇鍋感あふれる」アニメだそうだが(あふれすぎ(# ゚Д゚))、それはそれとして、いい得て妙というか、本質を理解させてくれるところがある。

ワーグナーというと、音楽はともかく(私も嫌いではない)、ヒトラーが好きだったとか、リストの娘小島ならぬコジマを今風にいえば、略奪愛(コジマはリストの高弟の妻だった)、離婚が成立する前にすでに子どもが複数いたり、ニーチェと交流があったり(最初はお互いよかったが、のちにニーチェにその俗物性を見抜かれ、対立するらしい)という逸話から、なんかとっつきにくいおっさんという感じで、自分的には意味不明という感じであった。

「今風にいえば」誰なんだろうと思っていたら、あくまでこのアニメの制作者の解釈なんだろうけれど、小室哲哉風のバブリーな自分でも踊って歌える若手(というか子どもなんだが)プロデューサーとして描かれていて、妙に納得。

ワーグナーってドイツ音楽の小室哲哉なんだな(笑)。音楽のメロディーだけでなく、物語性があって、「革命」だとか、いろいろ理屈がうるさいんだな。WAGNERもアニメのなかでは「World Amazing Galaxy Never Ending Revolution」の略だと…( ´艸`)。小室はTM-ネットワークだっけ。

メッセージ性があるといえば、崇高な感じもするが、権力者とも結びつきやすい。ワーグナーは19世紀の人だから、次の時代の20世紀の大衆社会の独裁者に利用されたのもむべなるかな。はやるのもはやいが、くさるのも早い気がする。

アニメでもあっけなく「大バッハ様」をアルケー社から追い出して天下を取ったが、さて早々に俗物化するでしょうな。さて、かつてのワーグナーは、あくまで自分の道を貫いて、自分のための劇場を作り、崇拝者の称賛を浴びて、満足の中で、死んでいったのかもしれませんが、現在によみがえったワーグナーことわたる君(ワーくん)はどうなるのか。展開が楽しみです。

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December 29, 2017

美談の裏にはなにかある…

山本七平『私の中の日本軍』(間違っていたらすみません、未確認)だったか、軍国美談の裏には、なにかあるという話があった。「鬼神を泣かしむる」「戦場での師弟愛」などなどの美辞麗句が出てくると、掘り下げられたくない事実が裏にだいたいあるらしい。

貴ノ岩の日ごろの態度(?)を横綱白鵬が説教したところ、生意気な態度をとったので、日ごろから弟分としてかわいがっていた兄貴分の日馬富士が、可愛さあまって殴ってしまったという(美談?)。

でも、これが日ごろからモンゴル人の八百長仲間にはいらない貴ノ岩に対するリンチだったら…。目も当てられない。ドス黒い話である。貴ノ花親方が怒っているのは、暴力も暴力だが、こっちの方じゃないのか。マスコミの相撲記者やいわゆる好角家きどりの外野がみんなそろいもそろって相撲協会よりというのは怪しい。NHKは、相撲中継で美味しい汁を吸っているので、決して信用しないように。朝日の相撲記者というのも「権威」があって、協会とはお仲間林だから疑ってかかった方がよい。

だからといって産経が本当のことを書けるかは、よくわかりませんが…。

ここは、アカハタの出番じゃないでしょうか。無理か。

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日馬富士暴行問題と日本相撲協会

結論からいうと頑張れ貴乃花親方ということになる。

まず、日馬富士の暴行は刑事罰の対象となるようなことだから、議論以前の問題(仮に、百歩譲って貴ノ岩がスマホをいじっていて話を聞いていなかったとしても)。

次に貴ノ花親方が巡業部長という立場でありながら、協会に報告を怠り、かつ内部調査の事情聴取にも応じなかった点は、かりに組織がまともであったら、貴ノ花親方の行為は、やはり内部的な処罰の対象である。組織のガバナンスが問われると思う。しかし、弟子の人権を平気で蹂躙するような組織だったとしたら?

ここからは仮定であるが、10代から相撲協会にいて、横綱にまでなった人が、相撲協会の表も裏も知らないはずがない。大切な親御さんから預かった弟子の人権よりも組織の体面を重んじるおそれがあると貴ノ花親方が判断したのなら、私は貴ノ花親方を応援する。

国技だ伝統だなんだといっても日本相撲協会は公益財団法人でコンプライアンスが問われる。暴力団だったら、人権より組織の体面(ガバナンス)重視なんでしょうけど。でも、仮に人権より組織の体面なら、貴ノ花親方の責任以上に八角親方以下、日本相撲協会の幹部は、処分されなくていいんでしょうか。

相撲記者なりいわゆる好角家と称する業界関係者は、政治家と政治部の記者みたいな関係で同じムラ内ですから、あまり信用できないと思いますね。この件に関しては。

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December 09, 2017

ローマ法王無謬説

バチカンの権威が、1000年以上に渡って続いているのは、一つにバチカンは誤りを簡単に認めないことによるという説がある(ローマ法王無謬説)。これは、権力者の志向を示しているんだろう。ほかにもどこかの国の共産党とかもそうかもしれない。

しかし、行政やいわんや単なる調査機関がそれに陥るとまぬけな独善にしかすぎないと思うのは、私だけでしょうか。

もっと質の悪いのは一応誤っているような口ぶりですが、威嚇して自分を正当化する。もっと情けないことかなと思いますが、すまじきものは宮仕えとよく言います。組織にいるうちは真の言論や表現の自由はないのです。

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December 01, 2017

清瀬義三郎則府先生逝去

言語学者清瀬義三郎則府先生が今年の7月に亡くなられていたことを奥様からの新年欠礼ご挨拶の葉書で知りました。享年86歳だったそうです。

先生は満洲語をはじめ「アルタイ言語」(でいいのか?)の研究者で、私は、A Study of the Jurchen Language and Script: Reconstruction and Decipherment (女真館訳語の研究), Kyoto: Horitsubunka-sha (法律文化社),1977年、『日本語学とアルタイ語学 』/Japanese Linguistics and Altaic Linguistics, 明治書院、1991年.や『満洲語文語入門 』(河内良弘と共編著) 京都大学学術出版会、2002年は、言語学的な成果はよくわからないのですが、先生の研究の基礎には、考古資料の分析があり、とても参考になり、感激しました。ハワイ大学におられるということが著作に書いてあったので、ハワイ大学あてに手紙を書いたら、数年後に姫路からお手紙が来て、何年もかかって転送?されてきたというお手紙をいただき、さらに感激しました。

その後、女真語のことでなんどかおうかがいしましたが、私が学説の引用を間違っていることなど丁寧にご指摘いただきました。

晩年は日本に戻られていたようですが、ハワイをはじめアメリカ在住歴が長く、中国の雑誌では、よく清瀬義三郎則府(美)などと書かれていました。則府とかいて「のりくら」と読むそうです。義三郎はミドルネームなんでしょうか。

清瀬先生の後任のハワイ大学の先生によると、日の丸の鉢巻きをして、毎日日本刀で素振りをしているといううわさがあったそうです。私は手紙でしか交流がなかったのですが、いかにも先生らしいかと思いました。

ご冥福をお祈りします。合掌

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