縄文人はなぜ死者を穴に埋めたのか
北海道の大島直行さんのご労作「縄文人はなぜ死者を穴に埋めたのか」
地面に掘られた穴=人間が生まれてきた穴(子宮)ということらしい…。
大島先生の説はさておき、私の妄想は以下のとおり。
私は、地下は他界だからだと何となく思っています…。
縄文人は、自分たちのトーテムをヘビやカエルだと思っていた。古代や中世にも諏訪信仰にかかる甲賀三郎が地底の竜だったりするのは、人は他界へ行くと(つまり死ぬと)ヘビになるという信仰が残っていたんでしょうね。一方、弥生時代以降のトーテムはずばり「トリ」なんではないでしょうか。死ぬと鳥になる。ヤマトタケルはハクチョウに、仁徳天皇はもともとササギ(ウグイス)だったが、死後はモズになったのか…(ここらへんかなり適当)。
キリスト教ほどではないけれど、仏教が入ってきて、こういう素朴なアニミズムみたいなものは、伝説になっていったのかと思います。
ちなみに、今日、我が家のガラスにハトが激突して亡くなったということがありました。早速子どもがお墓を作って埋めたのですが、開口一番、「なんで動物の遺骸を埋めるのか」。川に流したり、ごみに捨てたりはしないのは、やはり、ハトの気持ちになったのではなく、私自身がそうされたくないからなんでしょうね。合掌。
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Comments
鳩を埋葬するとき、子どもに「どうして土に穴を掘って埋めるの?」と聞かれたとき、どうしてなんだろうねとしか答えられませんでした。
子どもは誰に教えられるわけでもなく、墓の上にドングリを入れた植木鉢を置いて墓標にしていました。
いつのまにかお墓参りのときに覚えたのでしょうか。これも文化の継承ということなんでしょうね。
Posted by: 河童 | October 06, 2017 08:49 AM
本能的に見えて、やはり後天的な文化(行動様式)なんだと思いますね。
Posted by: 管理人 | October 06, 2017 09:37 PM