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October 08, 2010

騎馬民族征服王朝説の根本的問題

騎馬民族征服王朝説を考古学的に見たときの根本的問題は、一つはいかに歴史的に大事件といっても、考古学では検証しにくいことは多い。たとえば関ヶ原の戦いはその後の日本の行方を左右したが、これ自体を考古学的に証明?するのは難しい。

今一つは、北東アジアの文化的影響は旧石器時代や縄文時代以来連綿とあるわけで、ある特定の時期それもある特定の政治的な事件、日本列島の征服ということで説明できるかというと、仮にそうしたことがあったとしても、おそらくそれだけではないと思われることまで、すべて騎馬民族が日本に侵入して王朝を建設したということに付会しがちだということである。

北東アジア文化の影響は、古墳時代にもあった。さらにそれは人間集団の移動を伴うものであったことまでは、考古学的に検証することはよいが、それがいかなる政治的背景があったかは、考古学だけの研究では難しいのである。ではどうしたらよいか。

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