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November 2008

November 02, 2008

赤壁(ネタばれあり)

レッドクリフ(原題赤壁)PART1を見てきました。舞台は有名な長坂坡の戦いから始まる。

趙雲の大活躍が描かれているのは、三国志ファンとしては当然なのだが、張飛の長坂坡での活躍の描き方はいまいち。張飛の策略が描かれていなかったのは残念。無骨な張飛にも頭脳プレーがという見せ場なのに残念。(ただ、古来三国演義の長坂坡の描き方は誇張がすぎると指摘されてきたので、ジョン・ウー監督も合理化したのか…)

金城武の孔明は、なかなかいいんじゃないでしょうか。孔明はともすれば、神のような全知全能の人間に描かれやすく、血が通っていないような人物になりがち。金城武は、不安であったり、しょうがないな~という顔をしたりしていて、なかなかよい。中村獅童の甘興将軍(架空の人物らしい)もなかなか。NHK大河「新選組!」の滝本捨助役と同じ人とは思えない。中国語もかなりのものとみた(ヨメは吹き替えだというが…、彼だけ吹き替えなんてあるのか?)

劉備は蓆(ムシロ)売りだったはずだが、なぜか草鞋を編んでいる。それもなんと「ズクナシ」(草鞋を編む時に、自分の足の代わりにする木製の道具:ズクナシは信州方言)を使っている。うーむ、これってどうなの?中国漢代にもズクナシがあったのか…。中野市柳沢遺跡の銅戈のように中国から伝わったものかもしれない。

関羽(バーサンジャプ)はまさにイメージどおり、切れ長の目に、美しいひげ。生ける関帝ですね。張飛とともに伝統的なイメージを裏切らない。

さて、その点トニー・レオンの周瑜は、なんだかなー。小喬を愛する愛妻家はいいんだけれども、孔明にライバル心をむき出しにし、野戦の歴戦の勇者である劉備玄徳たちをちょっと小馬鹿にしているような、貴公子風。周瑜がそういう人なんだから、トニー・レオンのせいじゃないけど、なんだかなー。

なんだか主役(男一号)諸葛孔明、準主役(男二号)周瑜って感じになっている。アメリカ人受けするためか、女性の話題が多すぎる。三国志はハードボイルド男の世界じゃないのか。

さて、肝心の赤壁(せきへき:あかかべじゃありません)の戦いはなく、なんじゃこれって思った人も多かったはず。魯迅先生も絶賛している赤壁の戦いに敗れた曹操を義に厚くも、情にも厚い関羽が命をかけて、見逃すシーンはどう描かれるのか…。パート2どうなるんでしょう。来年4月に公開予定とのこと。

桃園結義から曹操の客分になっているあたりの劉備たちの姿が、ドカベン高丘中学校編同様の面白さなんだ。今度はチャンイーモウ(張芸謀)監督あるいは三谷幸喜脚本で三国志前半の映画化お願いします。劉備(香取慎吾)、関羽(山本耕史)、張飛(山本太郎)、趙雲(オダギリジョー)、孔明(堺雅人)、曹操(佐藤浩一)、孫権(藤原竜也)、周瑜(谷原章介)ってとこでしょうか。

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