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June 2005

June 26, 2005

歴史から見た日中関係

 最近機会があって日本と中国の関係を中世の事例でまとめて見る。例えば足利義満が日本国王に冊封されて、日本と明の公式の外交関係が樹立され、貿易が盛んになったなどと…。しかし、こういう公式関係は中世の中では例外的である。中世の日本と中国の関係は私的な関係が中心だった。日本と元が戦争しているときにも、日本商人がニンポーに渡航していた。しかし私的とはいっても、「新安沈没船」に見られるように、貿易のうまみは大きく、社会に与えた影響もかなりのものだったらしい。
 中世の日本で流通する貨幣(渡来銭)はほとんどすべてが中国製であった。幕府も朝廷も古代と違って独自の通貨を発行することはなかった(できなかった?)。さらに東野治之先生が指摘するように永楽通宝の字が日本の禅僧仲本中正の筆跡によるものとしたら、永楽通宝などは最初から日本向けの輸出品であったのかもしれない。
 ところが豊臣秀吉のような貿易重視の権力者でも明と戦争することになる(文禄慶長の役は、朝鮮侵略ではあるが、秀吉の建前は仮道入明であるから、主目的は「明」である)。秀吉は公的な日中関係にこだわっていた。義満や琉球のように、実を取る方法もあったはすだが、そこは「ミスター日本」という国家の代表者として引けなかったのだろう。平清盛的にやればよいものを。中国の世界秩序観と日本は相容れない。
 さて、話は変わって、以前、上田に住んでいた頃(約10年前)に地元の大学の社会人教室で中国語のクラスがあった。たまたま私は中国研修旅行というのがあり(3週間)、そのために約半年特訓してもらった。その時のH先生は、上海の大学の日本研究センターの教授だったが、最近インターネットで調べてみるとラジオ・オーストラリアにしばしば登場され、日中関係について論じられている。あらためてH先生の話を聞いてみて、10年前にH先生が話されていたことが、今現実になってしまったのだと思う。
 実は靖国神社問題の背後には、戦争の責任は日本人一般には罪はないという中国政府や共産党の説を一般の中国人としては、納得がいかない点があるのだ。(無論それでも、それをおおっぴらには言えない)
 中国政府の言い分は、一部の帝国主義者が悪い。日本人民も被害者だ。→A級戦犯が全て悪い。→そのかわり他の日本人は悪くない。だからこの図式を崩すと、A級戦犯が悪くないのなら→その他の日本人にも責任が有るとなってくる。と当時H先生は危惧されていました。
 だけど当時の中国語教室でも日本人の社会人学生は「一般の日本人は政府や軍部にだまされていた」の一辺倒でした。「満洲が無住の土地と本当に信じていたわけではないですよね」とか「どこかで中国人を見下していて、彼らに変わって自分たちが開発したかったのでは?」と問いかけても「君たちのような若いもんにわかるわけがない」と反論されました。(ただ、中国語講座の社会人学生は、日本の中では「親中的」な人です)
 H先生も「東京に留学していてはわからなかった」ともらされていましたので、ある意味普通の日本人の本音が聞けてよかったのかもしれません。ただ、そういうおじさん・おばさんたちもH先生にはとてもよくしてあげていたので、やはり国際親善は私的な背伸びをしない関係がよいのだとあらためて思います。

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June 24, 2005

ピンイン(Pinyin)と漢字の壺

リンク: ピンイン(Pinyin)と漢字の壺.

中国語のピンインで使うラテン(ローマ)字のアルファベットの呼称が、英語とは微妙に異なる。ドイツ風でもありそうでもないと思っていたら、やはり独自の呼称らしい。(詳しくは上記HP参照)

なかなか奥が深いピンインの世界です。

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June 21, 2005

反切表とは

リンク: 日本漢文へのいざない.

河童が韓国語の「反切表」のキリル文字表記というのを作るという。反切表といえば、가나다 라 마(子音と母音の組み合わせ)の表のことだと思っていたが、考えてみると「反切」ってなんでしょう。反切とは上記HPによると「漢字二文字で漢字音を表す方法」だそうです。
漢字は子音(声母)と母音(韻母)からなり、それぞれを漢字で示す方法だそうです。詳しくは上記HP参照。つまり、ラテン文字(ローマ字)による漢語拼音も一種の反切表であり、その延長にハングルの反切表も存在するわけです。
その伝でいけば、日本語の五十音図をローマ字で著した表も一種の反切表ということになるのでしょうか。

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June 16, 2005

歴史上の人物?

 歴史上の人物は普通呼び捨てだ。徳川家康、織田信長、豊臣秀吉…。さらに歴史の研究論文や読み物などでは、「清盛」「頼朝」「義経」などと苗字を省略することも多い。
 さらに歴史の研究者を苗字抜きで名前だけで、呼ぶ人がいて驚かされた。「コナン」「ソウキチ」「クラキチ」などである。(これだけで苗字がわかればあなたも歴史ツウ)コナンなんて「未来少年」か「サー・アーサー」あるいは「眼鏡のこども探偵」のことかと思ってしまう。
 確かに明治・大正期に活躍した歴史家は、ある意味歴史上の人物に近いといえば近いのだが…。
 ちなみに考古学の世界で、いくら故人とは言え「こーさく」「スガオ」「ユキオ」などと呼び捨てにすれば、問題視されるだろう。
 だからといって、イジョーに「博士」をつけるのもどうかと思うが…。

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June 14, 2005

仕事の7割は事務仕事…

 夏彦翁がコラムの中で、「世の中の仕事というものの7割は事務的な仕事で、残り3割がその分野プロパーのもの」というのがある。至言である。補足すれば文明社会ではといったらよいか。かなり専門的に見える仕事でもその仕事ならではのものは意外と少ない。高校生の皆さん、事務的な仕事をさっさとこなす、技術はマスターしておいたほうが良いですよ…。決して大学では教えてくれませんから…。一流の研究者と呼ばれる人はだいたいすぐ手紙や葉書で(インターネットではない)すぐ連絡が取り合えることが多い。最近は、ちゃんと事務的な連絡や調整が出来るということが一流の研究者であるということの目安にしているくらいだ。
 一応文明社会ではという話にしたが、おそらく「原始」時代だっていっしょだろう。縄文時代でもモノは大切にして、整理整頓していたはず。丁寧に作った石鏃や土器がうっちゃらかされていたなんてことはないだろう。
 なぜなら土器の作り方一つ見ても非常にシステマチックだ。本当に迷いがなく、作っている。彼らなりの段取りは神業的だったろう。

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今日のパックマン

136,270点

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June 12, 2005

やはりロシアはやや日本贔屓?

Южная Корея | Туры в Южную Корею(中略) - ORIENTAL DISCOVERY

どーもロシア人向けの旅行案内のホームページらしい。韓国を紹介しているのだが…。ちゃんと「日本海」(Sea of Japan)になっているじゃあーりませんか…。言うじゃなーい。

日本海という名前がついているからといって日本帝国の内海だなんて野望はありませんから。残念!

ちなみに、別にトンヘ(東海)でもいいのですが、私は。でもこういうのって元祖○○とか本家××の争いみたいでみっともないとは、思いませんか…?

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ローマ字表示は難しい…

 中国語のローマ字(ラテン文字)表示がなかなか難しい現実が有るが、これはなにも中国語だけではないようだ。ウェード式とピンインの関係ほどではないが、韓国語のローマ字表記で困ることが有る。まず北朝鮮と韓国で微妙に違う。これは、すでにハングルとチョソングルで違うのだから当然かもしれない。歴史(れきし)などのrが語頭にくる言葉の場合、北朝鮮ではリョクサ、韓国ではヨクサと発音にそった表記をする。他にも労働(ろうどう)を北ではロドン、南ではノドンである。当然、ローマ字表記にも反映される。
 しかし、厄介なのは韓国でも少し前にローマ字表記の混乱を収拾するために、教育部(だったか)が統一した新しいローマ字表記を公布した。
 ただ、ソウルや現代(ヒョンデ)、延世(ヨンセー)大学などの固有名詞は、昔のままである。seoul、hyundai、yonseiなどのようだ。(これらは今の韓国のローマ字表記では違う表記になるが、実際には変更できないらしい)
 さて、話は変わって、最近ヨメさんが悪戦苦闘しているロシア語による中国や韓国の地名、人名だが、これまたロシア独特の慣用(句)が出てくるので、難しいのに上塗りしている。例えばソウルやピョンヤンはロシア語では「シウル・сеул」「ピンヤーン・пхеньян」となる。なぜか横浜(ヨコハマ)もロシア語ではヨコガマиокогама。
 ロシア語にもローマ(ラテン文字)の変換法則というか対応表みたいなものがあるが、人名や地名は慣用的なものはそのままのようである。
 一時(いっとき)、日本語のローマ字表記がアメリカ人がちゃんと読めないから日本のローマ字表記は問題だというような説が流行したが、これは日本に限らない。韓国語や中国語のローマ字表記を、アメリカ人が現地の人が期待するような発音で読むことはできない。さらに慣用的な使い方もこれも日本に限らないのである。
 こういうことを言語学の専門家が新聞などで指摘すればよいのに、どうして指摘しないのか不思議だ(それとも単にマスコミが取り上げないのか…)

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アダムが長生きしたわけ

 イザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』に紹介されていた小噺。
 「アダムは長生きだったてね」
 「そりゃそうさ彼には義母(しゅうとめ)がいなかったからさ」
 (聖書によると、最初に創造された人類がアダムで、次に作られらのがイブ。二人とも何百歳も生きたとされる。当然最初の人類だから舅や姑はいるはずもない)

 これを日本風に言い換えると
 「イブは長生きだってね」
 「そりゃそうさ彼女には義母がいなかったからさ」
 となる

 ベンダサンはこの置き換えは正確ではないが、日本の嫁と姑の関係のような緊張関係?がアメリカの婿と姑との間にもあるという。(興味が有る人は『日本人とユダヤ人』を読んで見てください)

 ベンダサン的な解析が正しいかはよくわからないが、なるほど、これはアメリカでは比較的あるパターンなのだろうか。わが『恐竜家族』でアール・シンクレアとエセル(アールの妻フランの母)が事有ることに対立するのも、おそらくこういう文化的な背景を基にしているようだ。そうしてみると身近に感じているアメリカも笑い話一つでだいぶ違う文化だということが察しられる。

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June 11, 2005

マンガとアニメの力

 ロシア語の文献を調べていて困るのが、韓国や中国の人名や地名がロシア語(キリル文字)で表記されていることだ。韓国や中国の固有名詞らしきものは発音してみて大体あたりをつける。
 韓国語がキリル文字で書かれているのも結構判読するのが難しいが、それ以上に難しいのが、中国の固有名詞だ。なぜかというと、韓国語は漢字表記まで復元できなくともハングル表記ができればよいが、中国語は漢字の表記まで復元したいことがある。
 そして、中国語は音が多い上に、中国語のアルファベット表示がいくつもある代表的なのがウェード式とピンインである。例えば「北京」をウェード式だと「peking」で、ピンインだと「beijing」である。日本でも同じだが、ロシアでも、慣用的に有名な地名や人名はウェード式で表示されることがある。
 ただ、ウェード式で表示されているような固有名詞はロシアでも日本でも有名なので、発音から大体類推することが難しくない(ホンコン、ナンキンなど)。問題はピンインである。なんとなくはわかるのだが、どのように対応しているのか、わかりにくい。詳しく知りたくなる。
 はじめ中国や日本のホームページを調べていたが、考えてみれば、ロシア人が中国語をどのように表記するかという問題なので、ロシアのHP検索エンジンЯndexを駆使(?)して調べてみる。
 すると出た!。中国語のみならず日本語や韓国語のキリル文字表記について詳しい説明がのっているホームページが…。
 非常に助かるのだが、なんとこのホームページのメインテーマは、「ロシアのマンガとアニメ」である。そのつけたりで言語の表示や歴史、文化が載っている。しかし簡潔ではあるが非常に充実していてわかりやすい。日本のマンガやアニメが世界に普及しているとは聞いてはいたが、その力おそるべし。

リンク: Сайт "Аниме и манга в России" в гостях у портала DVD Special.

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June 10, 2005

ДЕНЬГИの考古学

 ロシア語でお金のことを「ДЕНЬГИ」(ジェーニギ)という。ロシア語をほとんど忘れつつ有る中で、記憶に残っている単語だ。
 さて、このジェーニギなんとなく日本語の「ゼニ」(銭)と発音が似ていないか。そもそも、銭は音が「セン」で、訓が「ぜに」とされるが、菊(きく)、梅(うめ)、馬(うま)などと同様に、中国語の音が古くに日本語化されたために「訓」とされているものらしい。つまり、銭の古い漢語の音をうつしたのが「ゼニ」でやや新しい時代の漢語の音をうつしたのが「セン」ということになるのだろう。
 さて、現代北京音では銭は「チェン」だが、古代の漢語の音では、「ゼニ」の元になるような発音だったとして、ロシア語のジェーニギがゼニと似ているのは、ロシア語のジェーニギが古代漢語の音から来ていることになるが、どんなものでしょうか。

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学問の「宮本武蔵」

 一昨日、東北新幹線の中で、たまたま隣に座られた方と東京から福島の中でいろいろお話できた。
 非常に歴史や文化に対する造詣の深い方で、とても楽しく時間を過ごせた。話をしているうちに、「長野県は教育県ですからね」と誉められたが、実態は深刻なことを話しました。しかし、同時に長野県というか信州には本当の学問に対する底力があると信じていることも…。
 さて、日本を代表する中世史のA先生は「信州の秋葉街道あたりには不思議な『偽文書』が多いのです。ただ、従来は『偽文書』というだけで、史料的な価値はないとされてきたのですが、『偽文書』がどうやって出来たかというのが、歴史的に非常に興味深い。」という。
 さて、そのA先生、信州は秋葉街道の山の中に分け入った時、大学の教員もびっくりの古文書読解力のある人に何人も出会って非常に驚いたという。
 「学問の宮本武蔵みたいなのがおって、油断するとばっさり切られてしまうことがある」そうだ(A先生に同行したM先生の話)。

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今日のパックマン

123,200点

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June 05, 2005

パフォーマンスの適正化

 「パフォーマンスの適正化」をしたほうが良いとメッセージが出た。考えてみれば全然やっていない。「ファイルが細断化されて云々」よく意味がわからないが、とにかくやったほうが良いのだろう。結構時間がかかりそうなので、昨日の深夜から朝にかけて勝手にパソコンにやらせる。(夜中ピコピコいっていた)
 朝起きてみたら、だいぶ動きが早くなりました。不要なデータや画像は他のドライブに移したし…。
 ソレとは関係ないのだろうが、パックマンも好調。126310点でした。

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