「ドクトル・ジバゴ」と「百年の孤独」
私は学生時代に友人から「ドクトル・ジバゴ」のようだといわれたことがあった。当時はパステルナークのこの本を読んだことがなくて、なんのことやらわからず「なんだそれって」(ドクトル・マンボーの親戚か)と聞き流していた。
のちに映画のドクトル・ジバゴを見て、これは誉めていたんだろうなとわかってその友人を見直したものでした(ジバゴほどのロマンチストな詩人でも、情熱的な理想主義者でもありませんが…)。
一方、ほぼ同じ頃にゼミの演習の発表の後、私の発表を聞いた別の人から「ところで、君は『百年の孤独』みたいだな」といわれて、これまた「百年の孤独」がガルシア・マルケスの小説とは知らなかったもので、当時は「俺はそんなに寂しそうに見えるのか」と思ったものでした。
実にそれから20年後はじめて「百年の孤独」を読んでいるところですが、はたしてその人はどういう意味で言ったのか…。わかるのが怖いような…。
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